好きな曲とか紹介するやつ：時代の肴

みなさん、YouTubeは見ますか？
僕は毎日のように見てます。
今回紹介するのは、YouTubeに3DCGを駆使した独特な世界観のミュージックビデオとともに自作のDEMの曲を投稿するバーバパパさんの「時代の肴」です。
バーバパパといっても有名な絵本の軟体の家族のあれではありません。
本人は自身の動画にもメディアにも一切登場せず、淡々とMVを投稿し続ける素性の知れない人物です。
そのMVの独特な世界観にはかなり尖った魅力があり、一部ではカルト的な人気を博しているとか。
2020年7月に公開した「ウ”ィ”エ” 」が現在では3,553万回再生数の大ヒットを記録し、その存在を広く知られるようになりました。
僕はこの鳩のDEMもけっこう好きです。

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作品の全体的な傾向としては、「ウ”ィ”エ” 」のように人外の主人公が登場するストーリー性はあるものの禍々しい雰囲気のものが多いようです。
しかし、今年3月4日に公開された「時代の肴」は非常に人間味にあふれた名曲なのです。

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原色でギラギラした背景、浮遊するクソデカMSゴシックの文字、妙にリアルなおじいちゃんの顔の造形、これらの要素が間違いなくバーバパパの作品であると主張しているのですが、孫の健やかな成長を願うおじいちゃんの心情が見事に表現されています。
たった2分32秒の動画の中に、幼少の孫と祖父の微笑ましい会話が交わされる光景や、2005年の録画映像であるという設定から、大人になった孫がこの映像をどんな気持ちで観ているのかなど、時代をまたいだ人間ドラマを垣間見ることができます。
歌詞の言葉選びもかなり光るものがあり、孫の成人した姿をこの目で見たいけどその時まで生きていられるかわからない、でも自分の存在を覚えていてほしいという悲哀を

俺は知らずに酒の肴に
される夜も悪くない

という言葉に込めるセンス、もう脱帽ですよこれは。
「変化の急速な時代でも、柔軟に力強く生きていってほしい」というメッセージを、演歌一筋だった歌手が孫のためにノリノリで踊ってポップソングを歌うことで自ら体現しているところも、とてもいいですね。

そんなわけで、ブログも久しぶりの更新となりましたが、5月にはライブや自治体のイベントにも出演があったり、また皆さんのお目にかかる機会がありますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。

DRまる