くま75の先手必勝日記

くま75(TRI4THコピーバンド)メンバーブログです

ライブでしか実現できないものがある。

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4月11日、横浜旭ジャズまつりの公開オーディションへの出演が決まりました。
ライブに出演するのは1年3ヶ月ぶりになります。
世の中が大きく変わってしまい、ライブを楽しむ文化の在り方も変わってしまいました。
こういう状況下において、無観客の配信ライブなど様々な工夫によってライブ活動を続けていたミュージシャンも多くいました。
例えば遠方のファンでもライブに参加できるなど、いろんな発見もあったと思います。
しかし、ライブに行ったことのある人なら、生演奏であることや、空間を共有することでしか得られないものがあると感じたことがあるでしょう。

僕が今でも忘れられないのが、かわさきジャズ2019「エリック・ミヤシロ スペシャル・ビッグバンド コンサート&ジャンボリー」でのエリック・ミヤシロの演奏です。
このライブにはドラマーの川口千里目当てで行ったのですが、いざ演奏が始まったらエリック・ミヤシロの存在感に圧倒されてしまいました。
このライブに行く前から彼の演奏はCDで聴いたりライブの映像をYouTubeで見たりしたことがあり、その素晴らしさは知っていたつもりでした。
しかし、ライブでの演奏を聴いたらそのイメージを遥かに上回るインパクトを受けました。
昭和音大の大きなホールの空間が彼のトランペットの音色で満たされ、その音に包まれている状態がとても気持ち良い。
彼のトランペットの音色は張りや暖かみがあって、もし音が目に見えるならパッと閃光が走ったかと思った瞬間明るい乳白色の空気に包まれ、その中を無数のダイヤモンドダストが漂うような光景だと思います。
単純に音量が大きいということならうるさいと感じるでしょうし、あの心地良さは本当に不思議で魅力的な体験として、1年半以上経過した今でも鮮烈に覚えています。
間違いなくあれはライブでなければ経験できないことでした。

音楽を楽しむモチベーションは人によって様々ありますが、このように誰かの心に何か残したい、その場の高揚感や一体感を共有したいというのは、多くの人が共通して持つものではないでしょうか。
気心の知れた人達と盛り上がるのも楽しいですが、一期一会の会遇にドラマが生まれるのもライブの醍醐味です
4/11の公開オーディションでは、他のバンドの応援に来たからくま75なんて全然眼中になかった人にも何か刺さる演奏がしたいという目標を持って臨みます。

DRまる